NISAと確定拠出年金 どっちが重要?
結論からいうと、NISAのほうが重要です。
違いは何?
NISAは可処分所得(手取りのお金)から投資商品を買い、その売却益分に対して税金がかからない制度。
例えば、手取り300万だとすると、300万から40万円の投資商品を購入し、50万円に価値が上がったとする。
もし50万円で売却したとすると利益は10万円になります。通常はこの10万円に約20%の税金=2万円がひかれて8万円になります。
しかしNISAの場合は、20%の税金がかからないので、売却した利益である10万円がまるまる手に入ります。
確定拠出年金は、手取りになる前の収入の段階で投資商品を購入し、その購入に充てた額を控除として引くことができます。
更に、売却時は退職一時金として受け取ることができるため、大半の人はほぼ売却益を支払う必要はありません。
したがって、税対策としては入口と出口の両方に節税効果があるため、確定拠出年金のほうがお得です。
それでもNISAのほうが重要な理由
税対策で言えば確定拠出年金のほうがお得な制度ですが、一番のネックは60歳まで売却できない点です。
例えば22歳の新卒の人が45歳になるころに確定拠出年金の評価額が5000万円になっていて、新築を買いたいと思っても、使うことはできせん。
つまり、自由なお金ではなく、「老後のための資金」としての用途でしか使えないのです。
さらに、新NISAは旧NISAとは異なり、最大1800万円まで投資ができるため、大半の人は新NISAの枠を埋め切れない状態になります。
仮に旧NISAのままだったら、上限は年間40万円だったため、確定拠出年金の価値は今以上に高かったです。
確定拠出年金はやらなくていいの?
いえ。それでもやれる人はやったほうがいいです。以下のような人は、積極的にやっていきましょう。
- (1) 新NISAの枠である1800万円を埋めきることができる人
- (2) 売却の誘惑にかられる人
- (3) 所得金額を減らし、所得税、住民税を減らしたい人
確定拠出年金では何を買うべき?
会社によって買える商品が異なりますが、ほとんどがぼったくり商品です。1, 2銘柄だけ真っ当な商品が存在します。
そこさえ注意すれば大丈夫と思います。
株式と債券が両方含まれた商品であれば、大きな値上がりは期待できませんが、株の暴落時は下落をマイルドにすることができます。
逆に株式だけにすると、大きな値上がりは期待できますが、暴落時は相当なダメージとなります。
特に年金の位置づけですので、売却時に暴落していた場合はかなりの痛手となります。
だからと言って、元本保証の商品は買わないほうがいいです。インフレに負けますので。
結論
NISAと確定拠出年金は、NISAのほうが重要。
ただし、確定拠出年金もできる人はやったほうがいい。
確定拠出年金の商品は、ぼったくり商品以外のリスク資産ならよい。
でわでわ~ヾ(^∇^)