ファンドラップとは
ファンドラップとは、投資運用業者が投資家から投資判断の全部または一部を一任され、その投資判断に基づき投資を行うための権限を委託されることを内容とする契約のこと。
要するに「お客様の資産を銀行や証券会社が運用する」ということである。
危ない
私の会社には福利厚生として資産相談ができる会社が存在するので、福利厚生だから騙しては来ないだろうと思い相談してみることにしました。
相談自体は和やかに進んだのですが、「お客様の資産の状況はあまりよろしくないため、投資一任契約をしていただくのがよいかと思います」とのこと。
ほほぅ(笑)本性現しおったな…
投資一任契約=ファンドラップのことで、情弱をカモにする契約です。
手数料がバカ高い
まず初期手数料が3%程度取られる。次に運用手数料が1~2%程度取られる。
にも関わらず、期待リターンは8%程度。(ふざけているのかと)
インデックス投資は4~7%のリターンである。
仮にこのファンドラップの期待リターンが8%なら初期手数料で3%引かれ、運用手数料で1~2%引かれるので、実際の期待リターンは8% - 3% - (1~2%) = 3~4%
となる。しかも期待リターンでしかないので、これ以下の可能性も十分あり得る。十分あり得るというか、大半はそれ以下になる。
そもそもインデックスのようなパッシブ運用に勝てるアクティブ運用というのは世界屈指のファンドでも数パーセントにすぎず、ほとんどはパッシブ運用に負けるのである。この辺はFPの勉強をするまでもなく、ある程度は知っておかなければいけない知識。
リターンは不確実、手数料は確実
ここで一番重要なのは、リターンである8%は不確実であり手数料は確実であること。
リターンは8%を超えるかもしれないし、8%を下回るかもしれない。それは神のみぞが知る世界で誰にも分からない。
しかし手数料である4~5%は確実に取られる。
つまりリターンの不確実な恩恵は契約した人が得ることができるが、確実な手数料は運用会社が手に入れるのである。
ん?何かに似てない?
そう。この構造はまさに貯蓄型保険と同じ仕組みである。保険会社は長期の契約をし資産を運用する。運用は短期ではどうなるかわからないが、長期にするとほぼ確実に利益を出す。
そこで短期で解約をされた場合は、解約違約金として契約者からお金を大量に取ることで、保険会社自体は短期投資での損失をカバーできる仕組みとなっている。
大丈夫なんだろうか
会社の福利厚生で資産形成の相談ができても、その相談先がぼったくり商品を進めてくるようでは、社員の資産がぼろぼろになってしまう。
こんな状態のままにしておいていいのだろうか。
私が金融リテラシーがなければ、普通に契約しているところだった…。恐ろしい:;(∩´﹏`∩);:
結論
ファンドラップ(投資一任契約)には決して手を出してはいけない