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新NISAの記事が2重に間違っている

疑惑の記事

president.jp

間違い①

「新NISAは長期・分散・積立」は勘違い

と書ている。この指摘自体はあっている。

なぜなら、投資は「長期・分散・積立」じゃなくて、「長期・分散・低コスト」だからだ。

しかし、この記事ではその部分の指摘ではなく「積立」じゃなくて「個別株」とくに「高配当」をせよという内容になっている。

いや。基本的には個別株は手を出しちゃダメオルカンやSP500がハイリスク・ハイリターンだとすると、個別株はそれよりもリスクが高い。特に1株集中投資なんてしたら、超ハイリスクである(複数セクターに分散して投資するならまだ分かるが)。

また、積立よりも一括のほうがパフォーマンスがよい可能性のほうが高い。したがって本来は一括で投資すべきなのである。

間違い②

業績に応じて配当金を受け取ることができる、あるいは、企業によっては株主優待が受けられるという「楽しみ」

個別株の中でも高配当をやるように言っているが、NISAでは高配当もやらないほうがよい。理由は再投資する際にNISAの枠を消費してしまうから

別にNISAの枠である1800万円を埋めきる予定がない人は別に高配当株をやってもいいとは思うが合理性はない。合理的に考えれば、SP500かオルカンに投資し、NISAの枠を消費せずに再投資する方式を選ぶはずである。

なぜこのような間違いが起きるのか

「成長枠」という名前が良くないと思う。「積立枠」と違う名前にしているため、積立枠と別の商品を買わなければいけないと思い込んでいるのではないかと思われる。積立枠で買える商品は成長枠でも買えるし、敢えて別の商品を買う必要はない

人は長期よりも短期を重要視する

売却益は長いことじっくり寝かせないと、ほとんど発生しない(今年のように異常に強い相場は稀)。しかし人は長期よりも短期を重視してしまう。そのため、15年以上売ってはいけない長期投資の原則を守れる人は少ない。

15年先のことよりも、今いくらかの利益が欲しいというバイアスにより配当金を受け取る選択をしてしまう。

年齢層が高めの人が成長枠で多く購入しているというデータが出ているので、15年も待ってらんないよという感覚なのは分かる。だが先ほども書いたように投資の原則は「長期・分散」である。

一番重要なことは?

何よりも重要なことは、NISAは資産を増やすための手段であり目的ではない。

NISAで何をどうやって買うかよりも、資産形成中にどうやって楽しく生きるのか、それが一番大切なことにように思う。

ちなみに、資産が既にたくさんあり、初心者でない人は、NISAで個別株をやっても、高配当株投資をしても何ら問題はない。