Cord Blood

母親と子は臍の緒を通じて一つの生であった。それだけ強い繋がりがあったはずなのに。

そろそろ日本も宗教を持ったらどうか


日本には特定の宗教というものが無い。
年末年始を見ればそれが如実に現れる。
キリスト教の祭典であるクリスマスを祝い、
年が明けると仏教の除夜の鐘を聞き、
初詣で神道の神社で神様に願いを込める。

それぞれの宗教に対して深い理解があり、
信じているのなら問題は無いが、
周りの人を見ている限り何も知らずに、
社会がそう振る舞っているから、自分も振る舞っている
としか思えない。

クリスマスはキリストの誕生日ではなく、
誕生を祝うミサの日であることを知っているのか。
除夜の鐘は仏教の教えの煩悩の数である108回鳴らすが、
仏陀と釈迦とルタが分かっているのか。
初詣で神様に御願いするが、
その神社にどの神様が祀られているか知っているのか。
古事記を読んだ事があるのか。

こう考えてみると、日本では宗教が全く根付いていない
ことがよくわかる。
別に根付いていないことが悪い訳ではないが、
人生でとてつもなく辛い事が起きたときや、
異常な社会的道徳感が蔓延したときに何を基準とするのか。

例えば、残りの命があと半年だと告げられたら、
何を信じて生きるのか。
痩せる事が社会的に正しいと思い込まされ、
それを信じ込み拒食症になったとき何を信じるのか。
仕事をすることが社会的に正しいと思い込まされ、
それを信じ込み鬱病になったとき何を信じるのか。
お金があることが、美しい事が、かっこいいことが、
便利な事が、頭のいい事が、効率的な事が、健常な事が、
西洋的な事が、論理的な事が、科学的な事が
社会的に正しいと思い込まされ、それを信じ込み、
実は間違いだと気付いたとき何を信じるのか。

社会的に当たり前な事が正しいとは限らない。
当たり前の事を制御しない世の中は動物社会と何も変わらない。

今の時代、そういう人が溢れかえっているように見える。