Cord Blood

母親と子は臍の緒を通じて一つの生であった。それだけ強い繋がりがあったはずなのに。

洗脳と効率化

4~5年も共に業務をしていると、部下は上司の考え方や感じ方と殆ど同じになってしまう。
それは効率の面で言えば、非常によい事である。
上司が何も言わなくても、部下は上司の考えている事と同じ事を考えるわけだから、
上司にとってこんなに楽なことはない。

人は洗脳されている程、普段よりも能力を発揮することが出来る。
だが、その延長戦上に有るのが、オウム真理教ナチスで有る事は忘れてはならない。

無限の感じ方が有る中で、たった一つの事に同感したり共感している姿は、
非常に滑稽で、異様な気持ち悪さを感じる。そしてそれは洗脳の中期の段階である。

会社というのは、効率化しなければ生き残れない。効率化で手っ取り早いのがこの洗脳である。
まずはじめに新人研修で洗脳を行う。社会人とはこうあるべきだと何度も何度も刷り込ませる。
次にOJTによる洗脳だ。先輩社員による1年間かけた洗脳の開始である。
右も左も分からない中で、自分を強固に持ち続け、洗脳されないようにするのは至難の技だ。
先輩社員が洗脳を意識していて、かつ、自分自身も洗脳されないという意思が無いと無理だ。
次にプロジェクトリーダーによる洗脳だ。このプロジェクトはこうやって進めますという洗脳が始まる。
進め方に反発しているならいいが、愚直に信じて進める人は、もう完全に洗脳されている。
だが、たとえ反発していても、ある程度時間がたってくると、いつの間に、
同じような考え方になっている事も少なくない。
特に感じ方まで同感してしまっている場合は、暗黙的に洗脳されてしまっている証拠だ。

洗脳されないように、常に上司とは異なる考え方をし続けよ。
効率化とは無縁になってしまうが、周りと常に違う事を感じる事で、
革新的なモノを生み出す可能性は高い。

効率化しても、生み出される利益は微々たるものである。
そんな事を頑張るくらいなら、世の中を変えるような革新的なモノを生み出した方が断然利益が出る。
それを可能にする為には、洗脳されないように日々気を付ける事しか無い。