Cord Blood

母親と子は臍の緒を通じて一つの生であった。それだけ強い繋がりがあったはずなのに。

なぜ普段話せない人が仕事では話せるのか

普段の何気ない会話が出来ない人がいる。
こういう人は何か話す目的が決まらないと話す事が出来ないのだろう。
この様な人は小さい頃にあまり家族と雑談をしてこなかったのでは無いか。

仕事であれば、必ず目的があって、その目的を実現する必要があるから喋る事ができるのだ。
しかも、雑談をしてこなかったせいで、こういう事を話したらこう感じるだろうという事が分からない。
ビジネスであれば、それは強みになる。何故なら人がどう感じるかよりも何が正しいのかが重要だからだ。
だが、日常会話は違う。
どんなに正しく誤りの無い正論を話しても、話していて、あるいは聞いていて、
あ、この人とは共感できるなと感じるかどうかが重要なのだ。
そして、そういう会話を臆する事なく出来るのが友人であろう。
会社と友人どちらが、本当に困った時に助けてくれるのか。
それを考えれば、ビジネス会話がどれほど価値の無いものか分かる。

仕事での話ししか出来ないとなると、その人が人生を振り返ったとき、
お金は潤沢にあったが、楽しく会話する事が無かったという事になる。
そんな人生でも納得して死ぬ事が出来るのだろうか。