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ハチクマの習性




今日、ダーウィンが来た!という番組を見て感動してしまった。

ハチクマとは蜂を主な食料にする鷲のことである。
このハチクマの習性はなんと言っても温厚なところだ。
自然界の動物というのは、
ほとんどが他の仲間が食べている食べ物を奪い合う。
しかし、ハチクマは食料を奪い合うということは滅多にしない。

こんなオオワシとハチクマの違いを知って、
会社で躍起になって自分の意見を通そうとする人と、
温和に周りの意見を取り入れる人とが重なって見えてしまった。

会社に入りたての頃は、
前者のような人間が会社で生き残るものだと思っていたが、
最近は、たとえ会社で生き残れなくても
自分の特性を生かしている人間が、
最終的には幸せになるという考え方に変わった。

オオワシオオワシのようにしか生きられないし、
ハチクマはハチクマのようにしか生きられない。
そして私はハチクマのようにしか生きられない。

この番組で最も感動したのが、
足を怪我して、うまく枝にとまることができないハチクマが、
他のハチクマによって壊された蜂の巣の
食べ残りを食べているシーンである。

自然界であれば、怪我をした動物の食料は他の仲間によって奪われ
生き残ることは決して出来ない。それが自然界の淘汰である。
しかし、ハチクマは食料を奪い合うことはしない。
まさに本能による福利厚生である。

私は日本が強者や利己主義者だけが生き残るオオワシのような社会より、
弱者も生き残れるハチクマのような互いに支え合う社会であって欲しいと
切に願う。